退院はWhen?


 8月11日(水)  退院は?
 今日の午前、相当たくさん(3つ位)の検査があって、勉強をそのあい間あい間にやっていたので、とうとう8月11日は日記は書けなかった。つまり、書いている今は13日である。
 先生に退院はWhenかとたずねると(もちろん すぐ たずねたんじゃなくて ゆっくりせめていった) だいたい、先生は、検査を夏休み中かかってやるつもりでいた。そして、もっともっと時間が要るということも言っていたが、とんでもない。1カ月前から出た病気で夏休みがつぶされ、オマケに宿題もできなくてたまるものか!!
と思ったが、今回は先生に言わないでおいた。

 8月12日(木)  肺にカゲ?
 今日はレントゲンへ行ってからフロへ入ったが、上がったらすごい○○! とくに、足からボロボロ落ちる。かわいたら出なくなった。うん。そうそう。今日は木曜日なのだ。面会日なのだ。おそかったけど両方来た。

 入手品:「24・売れっ子スヌーピー」・週刊FM・航空ファン(これはうれしかった。)
 出品:――数多く――

 〜 次タノンダモノ 新聞・紅茶・「沖縄」
 帰ってからYシャツ姿で井原先生が来たので、まだ僕の病気は1カ月なのに(1年生の時から3年生の時まで発病から手術の時間がかかった)早く直らないか? とたずねた所、紙まで持ってきて念入りに教えてくれたが、理解できる所もあるが、どうもふに落ちないことだらけだ。
 ・・・が、僕の目の前には食事が1時間も並べられていたので、その時は早く食べたい(まずくとも)とでも思っていたのだろう。

 さて、オレはこのごろ(きのう・きょう)セキが出て出てしょうがない。最初は水分を含んだセキだったが、今はもうカラッカラのセキである。セキは何の原因かというと(紙に書いてくれた時)レントゲンの肺にカゲが写るんだそうで、これでセキがでるということだ。どういうしょうじょうなのかと聞くと、胸を切って写真を写すとわかるが、切れないから経験でやるらしい。
 肺にカゲが写るのは1年〜3年生のときも同じことがあったらしい。セキも熱もあったらしい。だが、○○○○のようなできものはなかったようだ。
 井原先生はオレの病気をむずかしい病気といっているが、まだ1カ月なんだから、早くなんとかしてもらわないと大いに困る!


 8月13日(金)  航空ファンで
今日は、井原先生は来なかった。

 向上――なし

 セキがやはり出る。今日は、朝も熱が相当出た。夜まではあまり上がらなかったがイヤな気持ちだ。ずっと航空ファンを見て楽しんでいた。


 8月14日(土)  メシがまずくて
 あつ苦しくて、セキが出たらたまらない!!
 それでいて夜はまた風がヒューヒューふいて寒くてしょうがない。熱が出ていてメシがまずくて喰えるもんじゃないのでフラフラだ。
 いやな気持ちだ!! 早く家へ帰りたい。

 8月15日(日)  オブラート
 きのうの夜からニガイ薬が出た。今日は面会日なので、ひとっ走り走ってオブラートをわざわざ買ってきてもらう。

 今日、パパは、いなかに行ったので来なかった。
入手品:「新聞」(古新聞4日分)・「沖縄」・「頭の体操 第3」、「少年」(「ドクショ」デモシロトモッテキタ)
 出品 「ポパイ大せん風」「売れっ子スヌーピー」

 今日はたいしたものはなかったが、次回は次のようなものをたのんだ。木曜日が楽しみだ。たのんだもの:「ビートルベイリー・2」「モデル・アート」、4chのスピーカーアンプのカタログ


 8月16日(月)  全身マスイでと・・・
 今日夕方、先生がとつぜん来て、きかんしぞうえい(名前はあまりはっきりしない)の検査を木曜日にする、などと言った(ぬかしやがった)。
 その検査は、つまり口からクダを入れる検査だ。オレはことわるわけにもいかない。

きょく部マスイと全身マスイがあるので、オレは、是非全身マスイで好きな様にあつかってくれといったら、きょく部マスイの方が写真が良く写るとか、いろいろ利点をあげた。「マスイをかけながら入れるので心配ない」とか言われた。

この検査はKO病院で小さい頃やったらしい。オレが覚えてないということは、そんなに苦しくもないんじゃないか。

いろいろ説得されたので、「じゃあ きょく部マスイでいいです。なるべく短い時間で御願いします」と返事をしてしまった。まあ、そんなに心配することもないかもしれない。


 8月17日(火)  オチンチン
 午後、水色の服を着たがっしりタイプの男の人が来てあたりを見まわすので、となりの先生かと思ったら「君、伏見君?」と聞いたから、そうだとこたえたら入ってきた。ちょっとシタを見せてくれというので、下を見るのかと思い見せた。さいしょのうちは大きいかいようのまわりをさわっていた。
 その後、オレは悲メイを上げた。先生がオチンチンの皮を全部むいたのである。後には前よりも小さい白っぽいのか黄色か、気味悪くいやらしいものが残った。こんなのは初めての経験だ!!
 めくっている間はずっとオレは少しずつはげしい痛みをこらえて悲メイをあげていた!
 もとのように戻すと先生が平気なカオで、「少しよごれているから、さっきのようにむいて洗ってください」などと言った。ただであんなに痛いのにあらってたまるものか!
 ヘンな先生だ。すぐ出ていった。

  オレが来たときよりもメシがまずくなった。とてもヒドイもんだ。食べられたもんじゃない。あったかくてドロドロしていて、つぶがくっついているのや、かちかちに固まって、はしはドロドロのごはんは、オレの口には向いていない!!! しかし、とんでもない所にクライコンでしまった。家に行けさえすれば・・・
 ウマイメシ、冷たい紅茶、メロンジュース、ジンギスカンりょうり、ああ、家に帰りたい!!!


 8月18日(水)  明日の検査が・・・
 つらいことに、あすはゴムのクダをノドに通す検査がある!! が、両親が来てトテモ良いオミヤゲをタント持ってきてくれる! まあ、検査も少しはがまんをしなければならないだろう。

 ああ、早く退院。そして早く家へ帰りたい!!!
  家の方が食べ物がよっぽどいいじゃないか "
  こんな所はマッピラゴメン! オレは家の方が良い。

 月曜日に先生が来たときは、たかが木曜日のことと思っていたが、いよいよ明日だ。つまり、もう軽く2日たったわけだ。
 僕の思った通りこの2日はろくに心配もしなかったが、予想通り前日は胸さわぎがする。イスにこしかけて30分間、いったい暗い部屋だろうか。明るい部屋だろうか。多分、暗い部屋で、まわりは恐ろしい機械でいっぱいだろう!
 コーナーには赤い赤外線ランプがついていて、井原先生は向こうで機械の操縦。あまり恐ろしいことは考えない方がよいだろう。もし、何か苦しいことがあってもうったえる人が来てくれる日だから。

 その日は朝食抜きだ。同じような検査をオレはやったことがあるので、オレは、朝食抜きは知っていたけど、ただでさえハラが減っているので、その日は特に苦しいだろう。


 8月19日(木)  検査と面会が重なった
 今日はうれしい木曜日、面会日だがその2時から4時までの2時間の前に苦難がある。検査があるのである。あの口にクダを突っ込む検査が。そのため今日は朝めしぬきである。今は検査のことは心配しないでハラのヘリを必死にがまんしているが、ただでさえハラが減っているのに1食もぬかれてたまるか。
 今日、今ペンをとっているのは朝の7時30分である。オレは連れて行かれる直前までこの日記を書き続ける覚ごだ。

 9時30分、意外にも早くオレの検査の時は来た。黄色い車輪付きベッドに乗ってレントゲン室まで行ったら肝機能検査室だというので行ったらあんのじょう、その中に井原先生がいたらしい。
 何か、オレを連れて来た看護婦さんと話し合っている。そのうちに、オレの顔をのぞき込んで、「うむ――」言った。
 とどのつまりが、話は「朝、薬を飲まなかったので熱が高い。解熱ざいを注射して、1時間ほどして熱が下がったらやる」というわけで、ひとまず引き上げた。
 そして、いよいよ、今度は先生といっしょに連れて行かれる。暗くて機械の並んでいる所かと思ったら、ただの部屋だ。ところがそこでマスイをのどと、のどの奥にかけるのが苦しくてたまらない。ボクがガーゼをもって舌をひっぱると、そこへ先に円形の鏡がついた棒と、ふんむ機を突っ込み、にがい液体(マスイだが)を放出する。イヤハヤヒドイ気持ち。それが、何度もやる。

 終わったと思ったらやにわにゴムを口に中に押し込んだ。マスイがかかっているので抵抗はないが、口のあたりが変な気持ち。もうヒドイ目にあったので、これからどうにでもしやがれ、という気持ちになっていた。そしたら、レントゲン室へ来いといった。
 レントゲン室の奥の方にボクはつれて行かれた。その部屋は、ボクがじゅうぶん寝られる大きさの台が真ん中に置いてあり、それをおおうようにレントゲンの機械があった。そこにボクは寝かされ、口から20センチ程出ているクダを出したり引っ込めたりさせられた。
 そのクダから、せき止めとかの薬をやたらに入れる。肺にそんなに入れてだいじょうぶかとこっちは思うのだが、向こうの方は気にしていないようす。しかし、こっちは、せき止めとかの薬を入れたりすることで気持ちが悪くなるのだ。
 最後、デッカイ注射器で水みたいな薬を入れてクダをぬき、そのままレントゲン室で3枚写真をとった。これで終わりである。
 12時ごろは、もう口に中のマスイもとれていい気持ちだが、あんな検査はヤダ! 

井原先生が月曜日言ったこととは反対だ! 全身マスイでたのめば良かった! まあ、すんでしまったことはしかたがない。つまりこんな検査はもうやりたくないと言うことだ。あれだけボクという苦しめたことは確かだが、いったい何か結果がえられたのかなあ!?!?

今日は面会日なので来てくれた。相当時間がおくれたが両親で来た。4chのカタログは来なかったが、あとは皆来た。それと別に飛行機の本というのも買ってきてくれた。あとモデルアートと「ビートル」の2巻。紅茶をあったかくして持ってきたのは、ちょっときにくわなかった。ママは、面会時間の半分はどこかに行っていて、その時間、ボクはパパと話をしていた。
 両親が帰ってから看護婦さんが来て、オレサマを大部屋に入れるなどと言った。いつもこうだ。両親が帰ってすぐ話して、次両親と会うまでの時間をのばす。いつもの病院のきたない、いやらしい、悪どい手である。
 この手にあったのは、もう数度ある。病院はなんとかしても空いたらオレサマを大部屋に入れるつもりらしいが、大部屋などに入ってたまるものか! もし、オレサマを大部屋に入れようなどとしたら、退院してやるからな!

 あんなさわがしい所に、ハラがペコペコのオレが入ったら骨と皮だけのような体になりかねない。オレは、この部屋で満足だ、不足不満はない" それなのになぜ不満のある部屋に入れるのか!?



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